●ブックマッチ
ブックマッチ (bookmaching) とは、板材をバンドソーなどで半分に挽き割ってFigure 1 のように本を見開いた状態にした2枚の板材の配置を指します。
この配置では、2枚の板材の木目模様が図の軸YY'を対象軸とした線対称に近接したものとなるため独特のシンメトリカルな意匠が得られます。
個人的には完全な線対称ではなく、板材をバンドソーなどで引き割った際の切りしろ数mm分の厚さ方向の木目のズレがあるため自然でありとても良い感じがあります。
Figure 1 の板材Aの木端Eaと板材Bの木端Ebを合わせてすり合わせ矧ぎにして、テーブルなどの天板に応用することがよく行われています。
このすり合わせ矧ぎした板材を、ブックマッチされたパネル (bookmached panel)と呼びます。
また、観音扉や引き違い戸の鏡板に応用することもよく実施されています。
Figure 1 ブックマッチ
(写真引用:https://www.woodcraft.com/blog_entries/composing-with-grain)
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